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2025年度 総会&研修会

「あおもり野菜ソムリエの会」総会と

研修会『作って食べよう!郷土料理すしこ体験』が行われました。

合同会社 『津軽の暮らしラボ』さまを講師にお迎えし、

学んで作って食べて、津軽の食文化に理解を深めた様子をお伝えします。


すしこ
すしこ


 <総会>

 2025年6月1日に青森市の『アピオあおもり』で、2025年度総会が開催されました。

出席者は17名、委任28名、合計45名で、総会員数49名の2/3を満たして、総会成立です。

 2024年度の活動報告と決算報告があり承認されました。そして2025年度の活動計画案と予算案も承認されました。

 欠席の方には、メールまたは郵送で報告が送られますのでご確認お願いします。

 今回は初の回答フォーム入力という形式で出欠の連絡をいただきました。ペーパーレスでかつ事務局作業も手間が少ないので、来年もこのやり方を採用する方向です。

 近況「ひとこと」を添えてくださった方のコメントは名簿に加えていますので、お目通しください。今年度の会費納入もよろしくお願いします。



<研修会>

 今回は『合同会社 津軽の暮らしラボ』代表 傅法谷菜美保(でんぽうや なみほ)さんをお迎えし、移住者から郷土料理の魅力をお聞きし、その後は会場を調理室に移し「すしこ」作りとランチ交流会です。

 移住者から見た青森津軽の特長や郷土料理の魅力をお聞きし、理解を深め、地元ならではの野菜・果物活用のヒントを得ること。また食に関わる同志として、情報交換をしたり合同企画の機会を探りながら今後の活動に弾みをつけたいと願い、企画しました。


 『津軽の暮らしラボ』は、長野県と千葉県から移住した二人が中心となり活動。商品開発や津軽地域でつくっている心惹かれるものの販売、古民家を活用したグリーンツーリズム・ランチ営業、津軽の食・文化体験事業など「津軽とつながるきっかけ」や「津軽を伝える」事業を行っています。

 おもに扱う商品やサービスは、郷土料理や地域に根付いた文化がベースで、特に近年、津軽の郷土料理『すしこ』の作り方動画や紹介冊子を作成し、あらたな魅力の掘り起こしを行っています。


 まずは、どうして津軽に移住したのかそのいきさつや、現在の自然とともにある四季を楽しむ暮らしぶり、そして『津軽の暮らしラボ』活動についてお話を伺いました。


研修会(講話)
研修会(講話)

 地元に伝わる料理を家庭で作って食べる機会が減っていることを憂い、地域の子どもたちに地元の食に触れてほしい、知ってほしいと思っていること。

 家族が食べないと作らなくなってしまうけれど、食べやすいように少しアレンジを加える入り口があってもいいのでは?と試しつつ、伝承の一端を担っているという思いや、「楽しいことはみんなで!」と、山菜とりや餅つきなど行っていることなどに、一同深くうなずいていました。

 「きっちり昔のままで…」と肩に力を入れすぎることなくほどほどに、少しアレンジを加えてでも、食べ続けられる・作り続けられる・語り続けられることに繋がっていくよう願って活動しているとのことでした。

 そうですよね~…、食べなくなる、作るひともいなくなって、やがてその食材そのものも消えていくかもしれませんよね。キュウリの古漬け、すっかい豆漬け(酸っぱく発酵した枝豆の漬物)、みがきニシン入りの山菜飯寿司…美味しいのに自分では作らないことを反省。




 さあ、そして「すしこ」作りです。「すしこ」は津軽地方の西北地域周辺で100年以上前から食べられている郷土料理で、甘酸っぱい「ごはんの漬物」あるいは「ごはんの発酵食」です。会員の中には、聞いたことも食べたことも無いという人もいて、食いしん坊の好奇心をくすぐっていました。

 「すしこ」をイチから作ろうとすれば、キュウリの塩漬けや赤しそをとってくるところから始めないといけませんが、なーんと「まぜるだけ」…(だけ!!??)で、簡単に9割仕込める商品を「津軽の暮らしラボ」が作ったのです。


もち米にお砂糖と「すしこのもと」まぜまぜ
もち米にお砂糖と「すしこのもと」まぜまぜ

 というわけで、農家である傅法谷さんちの「もち米」を炊いて混ぜて、あとは各自の責任で自宅での発酵過程を経て食べましょう、と取り分けました。

 でも、初心者には完成形がわかりません。いつ食べごろになるのか?未知のものなので、あらかじめ作ってきてくださった「すしこ」を昼食会で試食しました。


気温や熟成期間で味が変化するそう
気温や熟成期間で味が変化するそう

甘酸っぱく、キュウリの食感やみょうが、シソの風味がなんともサッパリしていて、夏の疲れたときに箸がすすみそうです。


傅法谷さん
傅法谷さん

 そのほかに、三五八を使ったマヨネーズや、干し鱈のアレンジメニューにインスピレーションを得たり、スイカを煮詰めた甘味「スイカ糖」に驚いたり、と発見や驚きの学びがありました。


左奥から時計回りに、三五八マヨ使用サラダ、スイカ糖使用の煮物、干し鱈コロッケ、中央の皿には持ち込みの「山菜の飯寿司」と「すしこ」、ご飯は傅法谷さんちの「まっしぐら」、お汁は「そのへんで摘んだ(笑)三つ葉」だそうです。


左:傅法谷さん
左:傅法谷さん


 やっぱりみんなで「作って食べる」ことは、楽しいですね!それぞれの住む地域の郷土料理や行事食について情報交換したり、家族が食べてくれるようなアレンジのアイデアをみんなでおしゃべりしたり、充実のランチ交流会となりました。


左:宮田真理子さんと左奥:中村会長
左:宮田真理子さんと左奥:中村会長

 お手伝いに来てくださった宮田真理子さんは、津軽地方で地域おこし協力隊の活動を経て現在は旅行業の認可を受けて、新たに観光業に挑戦するそうです。


 今後は「津軽の暮らしラボ」さんと一緒にわたしたちも、地域の食文化をいかした野菜果物料理についてなど、何か食育活動ができたらいいですね。


前列右から二人目「あおもり野菜ソムリエの会」中村陵子会長
前列右から二人目「あおもり野菜ソムリエの会」中村陵子会長

 さあ、2025年度あおもり野菜ソムリエの会活動が始まりました!

中村会長の任期最後の年となりました。任期中コロナ禍の余波で、思うように活動できない期間がありましたが、今年はそれを取り返すべく、みなさん、どんどん参加して、盛り上げていきましょう!

 そして野菜ソムリエとしての知識経験を深め、研鑽していきましょう!!





                 


 
 
 

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